西宮市甲子園口駅近く“肩こり改善”の治療が得意なよしゆき鍼灸院の松本です!
西宮市甲子園口駅で鍼灸院をお探しの方は
「西宮市甲子園口でオススメの鍼灸院をお探しの方へ」をご覧ください。
最近、施術の中で
「身体のために歩くことは大切ですよ」
と患者さんにお伝えする機会が増えています。
すると、よく聞かれるのが足の悩みです。
外反母趾、足底筋膜炎、ハンマートゥー、踵の痛み、足裏の違和感。

こうした症状を抱えながら、
「歩いた方がいいのは分かっているけれど、足がつらくて……」
と相談される方は少なくありません。
歩くこと自体は、確かに身体にとってとても大切な動きです。
ただし、足に問題を抱えたまま歩くと、
無意識にかばう動きが増え、
結果として腰や背中、肩や首にまで負担が広がってしまうこともあります。
足は身体の一番下にあるため、
つい「末端」として考えられがちですが、
実はとても重要な役割を担っています。
足裏には
**メカノレセプター(機械受容器)**と呼ばれる感覚センサーが多く存在し、
地面からの圧や傾き、触れた感じなどを常に脳へ伝えています。
僕たちはその情報をもとに、
無意識のうちに姿勢を保ち、
バランスを取り、
安全に立ったり歩いたりしています。

つまり足裏は、
身体を動かすための「土台」であると同時に、
身体全体を調整するための感覚の入口でもあるのです。
足に痛みや違和感が続くと、
人は無意識にその部分を感じないようにします。
すると足裏の感覚は次第に鈍くなり、
自分が今どこに体重をかけているのか、
どのくらい力が入っているのかが分かりにくくなってきます。
この状態では、
身体は常に「不安定さ」を感じているため、
無意識に力を入れて支えようとします。

その結果、
・疲れが抜けにくい
・呼吸が浅くなる
・リラックスしづらい
といった状態が続き、
自律神経のバランスも乱れやすくなっていきます。
足裏の中でも、特に大切なのが**踵(かかと)**です。
踵は歩くときに最初に地面に触れる場所であり、
身体が「しっかり支えられているかどうか」を判断する重要なポイントです。

踵にやさしく感覚が入ると、身体には次のような変化が起こりやすくなります。
東洋医学では、踵の中央付近に
**失眠(しつみん)**というツボがあり、
不眠や緊張、自律神経の乱れに使われてきました。

踵への心地よい刺激は、
身体に「今は安全だ」という情報を伝え、
副交感神経が働きやすい状態をつくります。
よしゆき鍼灸院では、
この身体が安心できる状態をとても大切にしています。

無理に整えようとするのではなく、
身体が「力を抜いてもいい」と感じられること。
それが回復の土台になると考えています。
身体を良くしようとすると、
「正しく歩かなければ」
「姿勢を意識しなければ」
と思いがちです。
もちろん動き方も大切ですが、
その前に必要なのは
自分の身体を感じられているかどうかです。

感覚が戻ってくると、身体は自然と
といったことを判断できるようになります。
よしゆき鍼灸院の施術では、
細かく動きを指示するよりも、
感覚が戻ることを大切にしています。
感覚が整うと、
身体は自分でバランスを取り、
結果として動きや姿勢も自然に整っていきます。
身体は、
頑張って変えるものではなく、
感じられるようになることで、自然と変わっていくもの。
それが僕たちの考え方です。
施術で身体が整っても、
日常生活に戻ると、
また同じクセや負担がかかってしまうことがあります。
だからこそ大切なのは、
施術中に得られた
「楽な感覚」「安心できる感覚」を
日常の中でも思い出せるようにすることです。
足裏や踵の感覚は、
そのための大切なヒントになります。

次回のブログでは、
今回お伝えした
足裏・踵・感覚入力という考え方を、
日常生活の中で無理なく取り入れる方法についてお話しします。
よしゆき鍼灸院らしい
「施術 × 日常」をつなぐ視点で、
身体を整える新しい習慣をご紹介していく予定です。
身体は、
日常の中でこそ変わっていきます。
質問など、気軽にお問い合わせフォームかLINE公式からご連絡下さい。
ご相談、お待ちしております。
西宮市にある鍼灸院、肩こり改善の施術が得意な鍼灸院の院長 松本でした。
©2023 TSUNAGARUCRAFT